本屋をきっかけに出逢った名作、昔話法廷「桃太郎」

chatGPTが出力した桃太郎

最近本はもっぱら Kindle で読んでいます。
継続して読んでいる漫画は新刊を見つけたら書いつつ、それ以外の本は Kindle Unlimited で選ぶことも。

そんなわけで本屋にいく機会はかなり減っています…でも本屋って思いもよらない出逢いがあるじゃないですか。

今日もそんな出逢いから名作に繋がったよというお話。

姪っ子へのプレゼント

きっかけはXで話題になっていた、女子力アップ本。
小学生〜中学生ぐらいの対象年齢で、マナーや身だしなみ、ファッション、人間関係の悩みなどをテーマにしたものです。

ちょうど私の姪っ子が小学生で、次に会う時にプレゼントしようかなと思って、実物を見てみたくなりました。

本屋さんでは普段あまり入らない、小中学生向けの本が並ぶコーナーです。
お目当ての本を見つけてパラパラっと中身を見て、よし、買おうと決意したわけですが、この本以外にも興味深いものがたくさん並んでいるじゃありませんか。

昔懐かしい「かいけつゾロリのシリーズ」だったり、「モモ」だったり。お金やお仕事、哲学だったりを中学生にわかりやすく説明する本たちもありました。

その中で見つけたのが「昔話法廷」です。

NHK for School 昔話法廷

昔話法廷は、NHK Eテレで放送されていた番組の小説化本。

王妃は有罪か無罪か?カチカチ山のウサギに執行猶予は?三匹のこぶたは殺人罪か正当防衛で無罪か? おなじみの昔話を現代の法廷で審議。あなたが裁判員ならどうする? 裁判員制度を考える話題のNHKEテレの番組を小説化。

裁判員制度を考える中高生向きの番組ながら、その意外性とシュールさが大人の間で話題となりSNSでも議論が飛び交った話題の番組を、小説で完全再現。番組は視聴者に考えてもらうという意図のため結審するところで終わるが、書籍にはその後の裁判員による評議のシーンを新たに追加しています。

面白そう!と思って早速検索してみると、NHK for School というサイトで動画がすべて公開されているじゃありませんか。


www.nhk.or.jp

判決の出ない異色法廷ドラマで、“ 考える力”を養う!

このページにもある通り、この15分〜20分の動画の中で、判決はでません。
検察官と弁護人が証人や被告人から話を聞き、それを踏まえて裁判員としてあなたはどう考えますか?という形で終わります。

白黒つけて欲しい気持ちにもなりますが、この形式だからこそ誰かと話したくなるのかもしれません。学校の教材らしいですね。


それぞれの動画で、裁判員も検察官も弁護人もキャストが変わります。いろいろな俳優さんが出演されているのもドラマ好きとしては、見どころのひとつです。

いよいよ本題。
この昔話法廷シリーズの名作「桃太郎」について。

昔話法廷シリーズの名作「桃太郎」

www2.nhk.or.jp

昔話法廷シリーズ唯一の30分作品です。
なんと検察官は天海祐希、そして弁護人は佐藤浩市。
重厚感のある法廷ドラマのような、超絶上がるキャスティングではないですか!

事件は桃太郎が鬼ヶ島で鬼1名を殺害し、その他大勢にも重症をおわせ、金品を奪ったというもの。問われている罪は強盗殺人罪です。

証人には亡くなった鬼の妻、桃太郎を育てたおばあさん、そして旅に同行した犬が登場します。
こちらの証人のみなさんもあっと驚くあの俳優さんたちが担当されています。

証人、そして被告人の話を聞いていくほどに、私たちの知っている桃太郎のストーリーとは違った内容が展開されていきます。
しかし、そういった新事実がより本当の事件や裁判らしさを感じさせてくれているようにさえ思えます。

証人側から見える景色と被告人側から見える景色は全く違うものであること、そして裁判員制度の難易度の高さが伝わってきます。


新事実を通して社会問題にも疑問を投げかけるような、そんな最終弁論が終わった時。
あなたはどんな判決を下しますか?


今週のお題「名作」
はじめてお題に挑戦しました。お題の更新って金曜日なんですね。知らなくて、お題が次のものに切り替わっちゃってから公開することになってちょっと残念。
また相性が良さそうなお題があったら挑戦してみようと思いました。