2025年冬ドラマのおすすめをゆるっと語る

ドラマを見ながらブログを書いてたらいつの間にか見入っている女の子

去年の春ぐらいからドラマを数本ずつ見始めて、Xで感想をポストするようになりました。
自分が発信すると、おすすめが関連情報に埋め尽くされて、とても過ごしやすいXになるんです。

今日は2025年1月期の冬ドラマの中からわたしのおすすめ作品をジャンル別にまとめてみたいと思います。曜日別にはこちら!



お仕事テーマの作品

ドラマのジャンルとしては鉄板のお仕事モノ。
数多あるお仕事ドラマの中で、特に私が好きになる作品は、その仕事をする人たちがどんな価値観を大切にしているか?という仕事のポリシーを強く感じるものです。


1作品目は『119エマージェンシーコール』
www.fujitv.co.jp

「119番、消防です。火事ですか、救急ですか」。いつ、どこでかける状況が訪れるか分からない119番通報。その緊急通報に応答し、適切に救急車、消防車の出動を指令するのが指令管制員たち。
命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員たちの“現実(リアル)”を描く完全オリジナルストーリーのドラマです。

毎話、通報電話から始まる緊迫感のあるオープニングに心がキュッとなります。

管制員たちがどんな志を持ち、どんなバックグラウンドで今の仕事に就いているのか、そしてどんな悩みやトラブルに直面するのか。彼らの姿が誠実に描かれていて、興味深く楽しめます。

主演は清野菜名さん。彼女が演じる粕原雪は、聴覚が優れており、現場の音や人の声を聞き分ける能力が高い。
だからといって、その力だけですべてを解決できるわけではなく、仲間の支えや先輩の助言を受けながら成長していく。等身大の姿に好感が持てます。


2作品目は『まどか26歳、研修医やってます!』
www.tbs.co.jp

“逃げないことだけ、決めてみた――”
令和の働き方改革で変わりゆく医療現場に戸惑いながら
同期の仲間たちと励まし合い、医師として女子として
人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語!!

研修期間2年間の出来事を、1クール(3ヶ月)で描く構成。まどか先生は毎話別の科へ移り、そのたびに新しい指導医や環境、新たな患者さんたちと向き合いながら学んでいきます。

最初は研修医を“お客様”扱いしていた先輩医師たちも、まどかたちが真剣に向き合えば、しっかり応えてくれる。人間味あふれる職場として描かれているのが印象的。

趣味もある、彼氏もいる、そして憧れの医師を目指すーーそんな風に始まったまどかの物語。彼女が最後にどの科を選び、どんな人生を歩むのか、今から楽しみでなりません。



社会テーマの作品

社会と書くと"政治"を感じるかもしれませんが、個人の生活を通して時代を描いている作品も含めてここでは紹介していきます。


1作品目は『御上先生』
www.tbs.co.jp

東大卒のエリート文科省官僚の御上孝(みかみ・たかし)。
新たに設けられた官僚派遣制度によって御上に私立高校への出向が命じられる。実質左遷人事…。しかし御上は、制度を作っている側にいても変えられない、ならば現場から声をあげ、制度の内部からぶっ壊せばいいと自ら教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく。

知識があり、自分の考えを持って発信できる優秀な生徒ばかりが集まる教室。
受験を控えた彼らに、御上先生は「上級国民ではなく、弱者に寄り添えるエリートであれ」と説く。

対話する力、表現したいことを実現する力、そして自分の行動に責任を持つことの本当の意味ーー
大人になっても難しいこの課題を、御上先生は18歳の生徒たちに投げかける。
視聴者もまた、その問いを通して考え、学んでいく。

まるで授業のように構成された、メタ的構造を持つ社会風刺ドラマ。毎話、問いを突きつけられ、考えさせられるのが面白い。

この作品の脚本を手がける詩森ろばさんは、御上先生を演じる松坂桃李さんが主演した映画『新聞記者』で、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞されています。

どちらの作品にも通じるのは、社会への鋭い眼差し。それが物語の核となっていて、今の自分にはとても響きます。



2作品目は『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』
www.fujitv.co.jp

主人公大森一平は、テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だった。昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるように退社。
社会的に再起して世間を見返してやろうと、政治家になることを決意した一平は、生活者目線を持っていることをアピールできるように、亡き妹の夫で、残された子ども2人をシングルファーザーとして育てている小原正助(こはら・しょうすけ)に声を掛け、実家で一緒に暮らし始めます。いわば、自身の選挙でのイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかったのです。

香取慎吾さん演じる大森一平は、最初こそ選挙目的と言いながらも、次第に周囲の人々を助けたい気持ちが強くなっていく。結局のところ、全然“最低”なんかじゃない、憎めない人物なんですよね。

過去に誰かを傷つけたことはあったけれど、そもそも誰も傷つけずに生きている人なんているんだろうか?
知らなかったことを知った一平が、持ち前の行動力で物事を前に進め、昭和的な価値観をアップデートしていく様子は、『不適切にもほどがある!』とも通じるものがあります。

毎話一平と関わる人が増えるたびに、彼の政治的な志の輪郭もはっきりしてきて、ドラマ後半で待ち受けるであろう選挙への立候補も今から楽しみ。


4話・6話でわたしは泣いてしまったのですが、脚本を担当された蛭田直美さんの『舟を編む~私、辞書をつくります~』も最高です。


プロデューサー北野拓さんの過去作、『フェンス』も現在アマプラで見れます!



3作品目は『東京サラダボウル』
www.nhk.jp

異文化が同居する“サラダボウル”の大都市を舞台に、ミドリ髪の国際捜査の警察官&ワケありの通訳人のコンビが外国人居住者の方たちの暮らしや人生に光を当てながら、異国で生きる葛藤に出会っていく。

海を越えて日本で暮らすことを選んだ人々の事情。
そうせざるを得なかった国の事情。
警察官だったのに通訳人になった事情。

それぞれの人生を想像することで、ほんの少しだけ社会を知ることができる。
日本で生まれ、日本で暮らしていても生きづらさを感じる人がいる中で、遠くからこの国を選んでくれた人たちもいる。
生きやすい日本を作るために、自分には何ができるだろう。



日常テーマの作品

好きな人たちとおいしいものを食べたりおしゃべりしたり、大きな事件があるわけじゃないんだけど、じんわり共感できたりクスッと笑えるようなドラマ。


1作品目は『ホットスポット』
www.ntv.co.jp

富士山麓の町のビジネスホテルに勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美が、ある日、宇宙人に出会ったことから物語がはじまる地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー

バカリズム脚本といえば、ファミレスでの女子トークの解像度の高さ! 幼馴染同士がどうでもいい話をしている瞬間が、めちゃくちゃ面白い。

そんな中に突如現れる"おじさん宇宙人"という訳のわからなさから始まったこの物語も、いよいよ中盤。高橋さんが宇宙人だと知る人が、じわじわと増えてきた。

これ以上知られないでほしい。でも、知られて大騒ぎになってほしい。
そんなふたつの気持ちがせめぎ合う、日曜の夜である。



2作品目は『バニラな毎日』
www.nhk.jp

白井は、パティシエとしての修業を積み、大阪で、夢だったこだわりの洋菓子店を開いた。しかし、経営はうまくいかず、店を閉じることに…。そこへ現れたのは、クセの強い料理研究家、佐渡谷。閉店した白井の店の厨房で、“たった一人のためのお菓子教室”を開くという。渋々、協力する白井。不思議なお菓子教室にやってくる生徒は、それぞれに心に痛みを抱えた人たちだった。

自分に厳しく、他人にも厳しかった白井さんは、自分の店を持ち、そして失う。
佐渡谷さんに誘われ、しぶしぶはじめたお菓子教室で出会う人々に、いつの間にか白井さんのほうが心を溶かされていたように見えました。

仕事の苦悩、理想との葛藤、家族との軋轢や後悔ーーそれらが綺麗に解決するわけでも、完全になくなるわけでもない。
それでも、少し心を軽くして生きていこうよ。
佐渡谷さんがそっと笑いかけてくれるようなドラマです。




3作品目は『晩餐ブルース』
トップで紹介したポストには入れていなかったけれど、アマプラで後追い視聴を楽しんでいる作品。
www.tv-tokyo.co.jp

ドラマディレクターとしてテレビ局で働く田窪は、夢を叶えたものの仕事に忙殺され、エサのように食事を取る日々。一方、料理人として順調だったはずの佐藤は人知れず料理人を辞め、現在はニート生活を送っていた。高校時代の旧友である二人は、友人の離婚をきっかけに再会。そしてある出来事をキッカケに、ただ一緒に晩ご飯を食べる関係に。そして、そんな“晩餐活動”(略して晩活)を通して、やがて心を回復させていく…。

いろんな映像作品を見ていて思うのは、食べることは「よりよく生きること」そのものだということ。
気心の知れた人と囲むおいしい食事がくれる温かさは、『きのう何食べた?』でも描かれている普遍的なテーマ。
そういうドラマから、わたしは元気をもらっているんだなと改めて感じます。




サスペンス作品

3ヶ月をかけて徐々に明かされていく謎を描くドラマは、他ジャンルにも含まれますが、中でも特に犯罪や罪を主題とした作品を、ここではサスペンスとしてカテゴライズしてみます。

1作品目は『クジャクのダンス、誰が見た?』
www.tbs.co.jp

ある日突然、最愛の父が“一通の手紙”を遺して殺された––––
“以下に挙げる人物が逮捕・起訴されたとしたら、その人は冤罪です”
容疑者は22年前の事件で死刑囚となった犯人の息子
現在と過去―時代を超えた二つの事件に巻き込まれた親子の“愛と運命”が交錯する究極のヒューマンクライムサスペンス開幕!

シリアスなパートとコミカルなパートのバランスがよく、俳優陣がいきいきしている。
広瀬すずさん演じる心麦を放っておけない弁護士・松風、つまり松山ケンイチさんが、個人的にはいちばんの見どころ。

冤罪の疑惑がかかった親子役、成田凌さん × 酒向芳さんの怪演もハマっていて、サスペンスの純度をさらに高めている。
真犯人の想像はつかないので、考察せずに流れのまま楽しんでいる作品。



2作品目は『フォレスト』
www.asahi.co.jp

楓と純は、同棲してまもなく1年を迎える恋人同士。
平凡ながら幸せな生活を送る二人だが、実は、お互いにある「嘘」をついていた。

それぞれが抱える「嘘」と、そこに隠された「真実」が明らかになったとき、二人は、人間不信の森(フォレスト)へ迷い込んでいく——。

とにかく、比嘉愛未さん演じる楓と岩田剛典さん演じる純がステキすぎて、かわいすぎる。
ふたりが幸せに暮らせるエンドに辿り着いてほしいーーただそれだけを祈りながら見ています。

大企業の経営者である母や周囲の人々の演技には、一昔前のステレオタイプを感じなくもないのですが…それもこのドラマ特有の味として楽しめます。



以上、2025年冬ドラマのおすすめピックアップでした!
書いていたらゆるっとの分量じゃなくなってしまいましたが…
気になる作品がひとつでも見つかったら嬉しいです、ぜひ一緒に語りましょう。